Team

Profile

田中 佑馬
Principal
慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、三菱商事に入社。アセットマネジメント事業本部にて金融事業の新規事業開発を担当し、不動産ファンドや再生エネルギーファンドの組成・運用に従事。2016年にDNX Capitalへ第1号アソシエイトとして参画し、投資実行や米国投資先の日本進出支援を経験。その後、HR Tech領域のスタートアップを創業しCEOを務める。2021年より再びDNX Capitalに参画。2024年、フルブライト奨学生としてHarvard Business School MBA修了。現在はDNX Studioの運営を通じ、シード期B2Bスタートアップの事業立ち上げを支援。

Interview

  • 起業家の「ゼロ→イチ」を 現場の視点で支えていく
  • 起業と失敗が教えてくれた スタートアップのカオス 三菱商事で金融事業の新規事業開発を担当した後、DNXに第1号アソシエイトとして参画しました。投資実行から投資先支援、ファンド組成まで一通り経験しましたが、経験不足を身にしみる場面も多くありました。やはり自分自身の事業成功の経験がほしいと思い、課題意識があったHR Tech領域での起業に挑んだのです。 しかしそこに待っていたのは、プロダクトマネジメントの失敗をはじめとする、数々の困難でした。悪手だとわかっていることをやり、優先順位を整理できないまま走り続けました。 そんな大きな挫折があるからこそ、初期のスタートアップがどれだけカオスで、何に悩むのか、その温度感が手に取るように分かります。自身の失敗を現在の仕事における強みと捉え、できる限り起業家と同じ作り手の視点で事業を語れるようになりたいと思っています。
  • DNX Studioを立ち上げ、 羅針盤なき起業家に向き合う 2024年に立ち上げたDNX Studioは、起業家と共にゼロから事業を作るベンチャースタジオです。もともと立ち上げフェーズが好きなので、起業家を応援しながら、かつ立ち上げにも関われる本プロジェクトを、心から「やりたい」と思いました。 同スタジオを立ち上げてから1年が経ちますが、AIをはじめとした技術進化のスピードが速い昨今、勝ち筋の再現性を確立するのはなかなか難しいと感じています。そんな中、徹底しているのは顧客インタビューです。100回以上のインタビューを通じ、リアルな課題を掘り当てます。一般的なベンチャーキャピタルは主に数字で事業を判断しますが、私はこうした顧客の「生の声」も大事だと思っています。そこには、まだ数字になる前の、「これだ」と直感させる情報があるからです。そこを見極める力を、より一層高めていきたいです。 DNX Studioから見える景色は、ベンチャーキャピタルとして見てきたものとはまた異なるものです。今はまだ羅針盤を持たない起業家と、ひたすら議論をし、突き放すことも、安易に背中を押すこともなく、真っ向から向き合い続けています。最終的には投資することも見据えつつ、起業家と共に一番ワクワクする時期に深い関係性を築けるのが、DNX Studioのいいところです。
  • 起業家が真っ先に名前を思い浮かべる ベンチャーキャピタルへ 市場を見てトップダウンで物事を動かそうとする起業家よりも、ものづくりの視点に立つ、ボトムアップを得意とする起業家のほうが、DNXとは相性がいいかもしれません。そういう起業家は「木を見て森を見ず」の状態になることもありますが、そこは私たちの視点で補うことができます。情報を共有し合える信頼で結ばれた関係になれば、互いに得意な視点を活かしながら良いバランス感が生まれるはずです。 何か事業を立ち上げようとするとき、真っ先にDNXの名前が思い浮かぶ。そんな存在になることが、今後の目標です。そこまでの道のりは長いですが、日々起業家に対して丁寧な説明や対応を心がけていくことで、良きベンチャーキャピタルだからこそ良き起業家が集まってくるということを、すこしずつ伝播させていきたいと思っています。

Related Article