Team

Profile

角屋 魁周
Director of Finance
慶應義塾大学経済学部卒業後、KPMGあずさ監査法人に入社。製造業を中心とした上場企業の会計監査・内部統制監査をはじめ、衛星開発・情報通信・不動産など多業種のスタートアップの監査、上場準備支援、財務調査業務に従事。2021年12月、DNX Capitalに参画。ファンドの会計・監査対応やKPI算定、LP報告をはじめとする実務を担いながらキャリアを積む。現在はファンド決算・公正価値評価といった専門領域に加え、管理会社のバックオフィス全般の統括やキャッシュマネジメントを含む幅広い責務を担う。公認会計士。

Interview

  • 前向きなファイナンスで ステークホルダー同士の橋を架ける
  • イレギュラーにこそ燃える 監査法人時代に培った胆力 幼少期から“経営”というものに漠然とした関心があり、会計・会社法・経営学など幅広い知識が身に着く会計士試験に挑戦しました。大学2年で試験に合格した後は、学生起業家の輪に飛び込んだり、上場前のベンチャーでインターンをしたりと、さまざまな経験を積み、最終的に監査法人をファーストキャリアに選びました。 配属先のIPO監査部門では、上場会社とスタートアップ双方の監査に従事。一年目から、ハードと言われるクライアントや、いわゆる炎上案件を複数担当し、タフな状況も数多く経験しました。イレギュラーな状況下で知恵を振り絞り、乗り切っていく仕事こそ、自分が特に燃える場面なのかもしれないと思うようになったのは、こうした経験を通してです。いま振り返れば、この時期の経験は私のキャリアの原点とも言えるものでした。 その後、事業部の再編を機に転職活動を開始。日米に拠点を持つベンチャーキャピタルのファイナンスチームという環境、そしてメンバーの魅力が決め手となり、2021年末、DNXにジョインしました。
  • 投資と会計の翻訳者として 相反する価値観をつなぐ DNXのファイナンス業務で日々実感しているのは、「翻訳作業」とも呼べる役割の面白さです。前向きにスタートアップの可能性を信じて動く投資チームと向き合う一方、客観的かつ保守的な数字で物事を捉える、会計基準という枠組みとも向き合わなければなりません。この相反する価値観の間に立ち、着地点を見つけていくことが、ファイナンスチームの仕事のひとつです。 一貫して心がけていることは、ステークホルダーの皆さんが「面倒くさい」「後ろ向きだ」ではなく、「協力したい」と思ってもらえるような動きをすることです。ときには投資先や投資チームに対して面倒なお願いをすることもありますが、信頼を担保するために必要なこととして、前向きに捉えられるよう、丁寧な言葉選びや協力姿勢を大切にしながら、コミュニケーションするようにしています。
  • バックオフィスからもう一歩 スタートアップの現場へ Directorという役職になってからは、監査法人・弁護士といった専門家やLP(Limited Partner:ファンド出資者)など外部ステークホルダーとの対面業務をリードする場面が増えました。情報の正しさやアカウンタビリティに対する配慮、品質管理といったところに責任を持つ立場になったことで、より一層身の引き締まる思いです。とりわけミスが許されない資金管理といった業務においては、緊張感が解れることがありません。 また、DNX自身の会社のオペレーションを担うようになり、運営の当事者として関わるほど見えてくるものがあると実感しています。組織としての大きな意思決定だけではなく、監査以上に緻密な数字の擦り合わせや、人の感情の交錯といった、地道で小さな営為。その一つ一つの総体が会社なのであるという、極めて当たり前の事実を身を以て体感したことで、机上では学べないある種の“経営”理解をもたらしたように思います。 2025年にファイナンスチームも増員し、属人的な体制から、組織立って業務を遂行できるチームになってきました。異なるバックグラウンドを持つメンバー同士が強みを発揮しあい、業務品質とスピードを着実に引き上げるチームワークの在り方を日々考えながら、仕事に取り組んでいます。 こうした業務効率化と専門性の高度化を通じて、今後はスタートアップに対し、ファンドオペレーションに閉じることのない関わり方もできると考えています。これまではあくまで外部の立場で関わってきましたが、DNXでの経験を経て、少しだけ、実感を伴って彼らの日々の苦しみも想像できるようになったのではと考えています。 現状は投資先のコンプライアンス体制の整備が主な関わり方ですが、それをさらに拡張して、より前向きな形でスタートアップに貢献できる取り組みもあるのではないか、と考えています。ファンドのバックオフィスを担いつつ、VCだからこそ投資先に深く関われる立場を活かしながら、より当事者性を持ってスタートアップと向き合えるポジションを確立していきたいです。