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Profile

大久保 亮
Vice President of Partnership Success
国際基督教大学(ICU)卒業後、キヤノン株式会社に入社。HP社向けプリンタOEM事業のプロジェクトマネジメント業務を経て、米州統括販売子会社キヤノンUSAへ出向。ニューヨーク本社にて約10年間、経営企画・新規事業創出に従事し、VCへのLP出資やオープンイノベーション推進も担当した。帰国後、株式会社カケハシにて営業企画・マーケティング部門に従事。2020年よりDNX Capitalに参画し、現在はIRを含むCapital Formationおよび投資先xLP様との連携まで幅広くLP様との連携業務に従事。

Interview

  • 「凡事徹底」で信頼を築き、 ベンチャーキャピタル活動の原動力となる
  • 日本と海外を“つなぐ”仕事 出会ったベンチャーキャピタル 幼少期をサウジアラビアで過ごし、帰国後は高校卒業までアメリカンスクールに通いました。日本人なのに日本のことをあまり知らない……そんな葛藤を抱えながら、自らのルーツである日本とアイデンティティである海外を幼い頃から自然と意識していました。 「日米をつなぐ仕事がしたい」という思いは、このルーツから来ています。キヤノンに入社後も米国のHP社向けOEM事業に従事し、自然と日米の架け橋になることを具体化していました。その後キヤノンUSAのニューヨーク本社へ出向。経営企画部門で新規事業創出を担当するなかで、ゼロから何かを立ち上げるときに、スタートアップエコシステムへの架け橋としてのベンチャーキャピタルの存在の大きさを知りました。
  • ファンドレイズこそ 最大の投資先支援 シリコンバレーを中心に米国で数多くのスタートアップと接する中で、スタートアップのスピード感に惹かれる気持ちが強くなっていきました。そして帰国後、DNXの投資先でもあるカケハシに入社します。当時のカケハシはシリーズBの調達直後でしたが、すでにシリーズCにどうつなげるかが日々の会話の中心で、お祝いムードになったり、緊張感が抜けたりすることはありませんでした。 大企業で空気のように存在していた「仕組み」や「当たり前」は、スタートアップにはありません。今日一歩近づけるか、明日もう一歩近づけるか。その積み重ねが事業の成果であり、次の資金調達につながる事業進捗というマイルストーンへ日々進む環境です。短い経験ではありましたが、何年分もの重みがある経験ができたと今でも感謝しています。 2020年、DNXにジョインしました。当時のDNXは事業会社との連携を軸にしたベンチャーキャピタルから、金融商品としてリターンを追求する「ホンモノのベンチャーキャピタル」へと進化する過渡期にありました。その中で投資先の価値向上を目指して事業会社と投資先の連携を推進する側、投資先支援チーム(Platform Team)の立ち上げにも携わりました。 その後、LPの9割以上が機関投資家へと変わり、現在はIR業務が中心になっています。ただ、広い意味で「LPコミュニケーション」という軸は一貫しています。シードファンドでは引き続き事業会社を中心とする戦略投資目線のLPが多く、そういった企業と投資先のBizDevも行っており、スタートアップの成長支援は今も続けています。 私の最大のミッションは、ベンチャーキャピタルとしての活動原資を確保するファンドレイズと、そのための信頼に裏付けられたファン作りです。ファンドレイズなくして、私たちは投資をはじめとする如何なる活動ができません。よってファンドレイズこそが、最大の投資先支援だと考えています。IR業務を担当してから最初に組成したファンドが、カケハシの次のラウンドを支えるものだったことには、特別な思いがあります。
  • 日々の「当たり前」を徹底し、 信頼関係を築いていく 正直なところ、私は金融の専門家としてのバックグラウンドは持ち合わせていません。ただ私には、日本と海外、開発と販売、ハードとソフト、大企業とスタートアップ、と様々な異文化の架け橋を担ってきた経験から、その根底にある人と人を結ぶことと、裏付けとなる信頼関係の構築こそが最も大切だと考えています。 LPが何か気になるときは、抽象的な状態でも気軽に相談いただける関係性をつくり、第一想起となるよう、日々心がけています。実際、2026今年2月の市場変動の際には、何名ものLPから連絡をいただきました。そうして気兼ねなく頼ってもらえる関係性は、やりがいにもつながっています。日頃からコミュニケーションを取っているからこそ、良いタイミングで企業同士をつなぐ紹介ができたり、いい架け橋となれる 橋渡しをつくれたりすることもあります。 信頼関係を構築するうえで大切にしているのは、「凡事徹底」の姿勢です。これは投資先のCEOから学んだ言葉です。すぐにメールの返信をする、声が聞こえたら返事をする。いずれもプロフェッショナルとして当たり前のことで、簡単だと思うことかもしれませんが、それらを徹底していると言えるほど突き詰めていけば、そこには大きな差が生まれると思います。これからも日々の積み重ねを大切に、信頼を一つずつ築いていきたいです。