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Profile

沖倉 千善
Director of Finance
一橋大学商学部卒業後、有限責任監査法人トーマツに入所し、飲料メーカーや不動産ファンド運営会社の監査業務を担当。その後Deloitte Indonesiaに赴任し、現地の日系製造業企業を多国籍チームとともに支援。帰任後、シンガポールの会計事務所に転職し、VC・不動産ファンド、船舶SPCなどの会計・税務業務に携わる。その後、三菱UFJイノベーション・パートナーズ(MUFG傘下のコーポレートベンチャーキャピタル)のファンド管理部にてファンド設立・投資デューデリジェンス・LP向け定期報告など幅広い業務を担当。2025年1月よりDNX Capitalに参画。公認会計士。

Interview

  • 縁をつなげた先にあるのは 起業家の成長
  • 「縁」の点が結んだ線上に ベンチャーキャピタルがあった キャリアを振り返ると、点と点が線につながってきたと感じます。まず監査法人時代に担当した不動産ファンド運営会社で、ファンドビジネスのロジカルなビジネスモデルに強く惹かれ、その面白さに気づきました。また、別のクライアントとのご縁でインドネシア赴任の機会をいただいたのも、私のキャリアに影響を大きく与えた点のひとつです。 インドネシアでは、現地の日系企業を週単位で訪問しながら、インドネシア人スタッフとともに監査業務にあたりました。言語も文化も異なりながらも、「会計」という共通言語をを通して行う業務はカルチャーショックもありましたが、かけがえのない経験・友人を得ることができました。その後シンガポールの会計事務所へ転職し、ベンチャーキャピタルのクライアントを担当したことがきっかけで、ベンチャーキャピタルという仕事の面白さを知ることになりました。 こうしたキャリアを経る中で、不動産ファンド、PEファンド、そしてベンチャーキャピタルの中で今まで培ってきた経験を活かしたいという思いが強くなりました。不動産やPEはビジネスモデルが確立されており、ある程度の期待利回りが確保されています。一方ベンチャーキャピタルは、チーム全員でスタートアップを支援し、企業価値が上がって初めてリターンが生まれるものです。その手触り感のある仕事に惹かれ、CVCを経て、DNXにジョインしました。
  • 多様性が束になって強みに DNXという組織の特性 DNXに入って感じるのは、メンバー一人ひとりのバックグラウンドが大きく異なるということです。スタートアップ元経営者、大企業の元役員、プロファーム出身者。経歴も年齢も幅があります。前職のCVCも、以前の会計事務所に比べれば多様ではあったものの、金融出身者が中心だったので、DNXでは特に多様性を強く感じています。 だからといってチームにまとまりがないわけではありません。「投資先の価値向上にどう貢献できるか」「黒子として何ができるか」という根底の価値観は、チーム全員で共有されています。それぞれが起業家との関わり方に個性を発揮しながらも、向いている方向は一つ。その多様性と一体感の両立が、DNXの強みだと思っています。
  • 誠実なオペレーションが 次のファンドの足がかりに ファイナンスチームにとって、最も重要なステークホルダーはDNXのファンドへ投資してくださっているLP(Limited Partner)です。情報の正確性を保ち、投資先の減損や評価減が生じた際には早めに報告する。キャピタルコールやディストリビューションをミスなく回し続ける、その誠実な姿勢が、次のファンドへのLPの出資判断に影響すると考えています。あるLP様主催の勉強会で、そのLPのご担当者様が「ミドルバックの返信スピードや正確性を見て、ファンドへの投資判断の参考にしている」ということを伺いました。日常のオペレーションが信頼関係につながり、直接次のファンドレイズへと繋がっているということを実感しています。 DNXのファイナンスチームには、異なる専門領域を持つ公認会計士が3名在籍しています。ファンドオペレーションが安定してきたことで、新たな取り組みに使える時間が少しずつ生まれてきています。FP&A支援など、会計・税務の専門知識を起業家に直接還元できる仕組みを試みながら、間接的にリスクマネーを届けるだけでなく、スタートアップの成長に直接貢献できるファイナンスチームを目指しています。SaaShipをはじめとするイベントで、起業家の皆さんと顔を合わせるたびに、その思いが強くなっています。